中堅・中核企業成長促進セミナー開催!

~沖縄経済の発展につなげる人材戦略~

2026年2月6日、沖縄県那覇市にて、
「中堅・中核企業成長促進セミナー ~沖縄経済の発展につなげる人材戦略~」 を開催しました。

本セミナーは、経済産業省 令和7年度「中堅・中核企業の経営力強化支援事業」(沖縄エリア)の一環として実施され、合同会社デロイト トーマツが主催、内閣府沖縄総合事務局が共催しました。

会場は、那覇市・国際通り近くの Southwest Grand Hotel 会議室
県内の中堅・中核企業を中心に、多様な業種の企業担当者にご参加いただきました。

会場の雰囲気

当日は、南国らしい明るい陽光が差し込む開放的な会場で、終始和やかで活気のある雰囲気の中、セミナーが進行しました。

参加者の皆さまは、リラックスした空気感のなかにも高い問題意識を持って講演やワークショップに臨まれており、講師や近くの参加者同士で積極的に意見を交わす姿が多く見られました。大型スクリーンなど設備も充実しており、沖縄らしい開放感のある空間の中で、学びと交流が深まる時間となりました。

また、当日はリゾート、建設、運輸、食品、製造など幅広い業種の企業が参加し、県内企業の人事・経営担当者が一堂に会する貴重な機会となりました。

登壇者・講演内容

セミナーは、内閣府沖縄総合事務局 経済産業部 企画振興課 宮平勉課長、および合同会社デロイト トーマツ 松浦宏樹シニアマネージャーによる開会挨拶でスタートしました。

その後、PMC(Profit Management Consulting)代表として、「今日からできる採用戦略の基本」 をテーマに講演を行いました。

講演では、オービックでの勤務を経て2025年に独立・起業し、これまで取り組んできた即戦力人材の採用支援や、退職者との関係構築を通じたアルムナイ採用の考え方をもとに、沖縄企業における採用戦略の可能性についてお話ししました。

特に今回は、人口減少や賃金水準など沖縄市場の特性を踏まえながら、これからの企業が取り組むべき採用戦略について整理し、「アルムナイ採用」 を中心に具体的な考え方や実践のヒントを共有しました。

アルムナイ採用とは、一度退職した元社員との関係を継続し、再雇用や紹介採用につなげる考え方です。講演では、横浜銀行、三菱UFJ銀行、みなと銀行などの事例も紹介し、退職者が社内理解を持ちながら他社で得た経験を活かして再び活躍できる点や、再入社時の教育コストを抑えられる点など、具体的なメリットをお伝えしました。

また、地域企業や教育機関を横断して人材のつながりを育てる
「沖縄独自のタレント・エコシステム(沖縄タレントネットワーク)」 の構想についても提案し、地域に根ざした人材戦略の可能性について考える機会としました。

ワークショップと参加者の反応

本セミナーでは、講義だけでなく、参加者同士で考え、対話するワークショップ形式を多く取り入れました。講演の合間には、合計4つのワークを実施し、参加者の皆さまにはチームに分かれて活発に議論していただきました。

ワーク①「漠然とした課題への対応」

冒頭では、「友人の学習塾で講師採用が難航している」という事例をもとに、その原因や改善策を考えるワークを行いました。
表面的な対策に走る前に、まず課題の本質を見極めることの重要性を共有し、参加者からは「採用手法を増やす前に、自社の採用課題を明確にすべきだ」という気づきが多く聞かれました。

ワーク②「一筆書きパズル」

9つの点を4本の直線でつなぐパズルに挑戦するワークでは、会場が大いに盛り上がりました。
正解にたどり着くまでの難しさを通して、固定観念を外して考える柔軟性や、答えのない問いに向き合う姿勢の大切さを体感していただく機会となりました。

ワーク③「沖縄での採用手法と課題共有」

各チームでは、現在自社で実施している採用手法や、その中で感じている課題について意見交換を行いました。
求人媒体、SNS、紹介会社など活用手法はさまざまでしたが、「人手不足が深刻」「採用コストが上昇している」といった共通の悩みも多く挙がり、現場に即した実践的な情報交換の場となりました。

ワーク④「アルムナイネットワークの運営」

最後のワークでは、アルムナイ採用を導入する場合に、どのような仕組みや活動が有効かをテーマに議論を行いました。
「退職時にも継続的な接点を持つ工夫が必要」「研修や情報提供の場を設けるべき」「大学や専門学校とも連携できるのではないか」など、具体的なアイデアが数多く挙がり、参加者の関心の高さがうかがえました。

参加者の反応

各ワーク終了後には、参加者の皆さまから多くの前向きな声が寄せられました。

  • 自社の採用戦略を見直すきっかけになった
  • 課題設定の考え方が新鮮で参考になった
  • 他社の話を聞くことで、自社の課題がより明確になった

会場には終始、笑顔やうなずきが絶えず、ときには笑い声も上がるなど、和やかな雰囲気の中で学びと交流が深まっていきました。参加者同士のつながりが生まれたことも、今回のセミナーの大きな成果のひとつだったと感じています。

総括・今後に向けて

今回のセミナーを通じて、中堅・中核企業の人事・経営担当者の皆さまに、即戦力人材の獲得や、退職者との関係を活かした新たな採用戦略について考えていただく機会をつくることができました。

なかでも、「辞めた社員とも縁を切らず、人的資産としてつながり続ける」 というアルムナイ採用の考え方は、多くの参加者にとって新たな視点になったようです。あわせて、沖縄ならではの人的ネットワークをどう育て、企業・教育機関・地域がどう連携していくかというテーマも、今後の大きな可能性として共有されました。

講演の締めくくりでは、
「退職者フォローは究極の教育投資」
という言葉をお伝えしました。

参加者からも、
「今日の内容を社内会議で共有したい」
「社内にアルムナイ制度を提案したい」
といった具体的なアクションにつながる声が聞かれ、本セミナーで得られた知見が、今後の各社の人材戦略に活かされていくことを期待しています。

今後も、中堅・中核企業同士の連携を深めながら、沖縄独自の人材ネットワークの構築と、新たな採用手法の実践が広がっていくことを願っています。

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